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摂食障害に合併する精神症状について。

皆さまこんばんは。

摂食障害で特にANの状態になり低体重、無月経などの症状を呈する事から入院による治療が選択される場合が多いようです。

ですが、医療=治療するなので、本人は「太りたくない」と強く思っているのに、無理矢理経鼻栄養などによる栄養の補給が行われてしまうと、本人は大きな苦しみを抱えますし、身体拘束も行われる場合があるため尊厳が保たれない可能性もありますので、慎重な判断が必要になると思われます。

そのために、なるべく早い段階で本人の精神状態に変化が無いか見極める必要が生じます。

体重の減少に伴う栄養不良から抑うつ状態になっている、嘔吐や下剤の乱用によりますホメオスタシス(体の機能を一定に保つ機能)が阻害されるため電解質のバランスが崩れたりする事で、精神症状を呈する場合があります。

鬱状態、強迫症状、パニック発作、多弁などが顕著な場合にはやはり一旦は精神科を受診され、現在本人の状態がどのような状態なのか知る事が必要だと思います。
その際に医師から提案される治療法として最も多いのが薬物療法かと思われます。

ですが、この薬物療法長期継続や多剤併用による副作用の発現については個体差があり未知数です。服薬を開始してから、精神症状なのか、副作用なのかは正直医師も明確な答えは持ち合わせていない場合が多い事と、多剤併用時の副作用の統計が存在しない為、決まったパターンがありませんので、長期にわたって服薬する際には患者自身やそのご家族様もご自身でお調べになり、処方時の添付書類以外にも様々なリスクがある事を知ったうえで、

ある程度本人の状態が落ち着いてきたらよく話し合ったうえで、医師に精神薬の長期の使用を避けていきたい事をお伝えする事が望ましいかと思われます。
ここで減薬して行くことに反対されたり、言い返せないような圧力を感じた時は転院する事も視野に入れて、なるべく患者の意思を汲み取った治療を行ってくださるお医者様を探す事が摂食障害を長期化させないポイントのひとつであると思われます。

摂食障害と併存する精神症状から見られる行動には、死にたい口にする(本心からではなく苦しみの強さを表現している事が多い)、体の一部を刃物で傷つける、万引きを繰り返す事が挙げられます。

体を傷つける(自傷行為)については、死ぬためではなく体を傷つける事で心の苦しみを行動や傷に置き換えている事が多いため、責めたり叱ったりせずに受容と傾聴を心がける事が望ましいと思われます。

万引き場合は、多くの理由があり計画的というよりは衝動的に行っている事が多いため、責任能力の有無が問われますので、冷静な判断が必要かと思われます。

摂食障害は様々な要因が長期間積み重なって生じる病態であり、食事の大きな変化、食行動以外の変化、精神症状と様々な状態が日々変化して現れますので、よく観察できると悪化防ぐ一助になると思います。

私も閉鎖病棟で入院治療を行いましたが、家庭で問題が起きてその対処に追われる事がなくなったという部分と味方しかいない(医師や看護師さんケアさん患者さん)という環境がとても安心できて心が休まった記憶があります。

ですが、向精神薬を用いての治療は殆ど効果がなく過食嘔吐は悪化してしまったため、後に減薬していきます。とにかく副作用が酷く大変でした。

私は医療従事者ではないため、専門的な事は断言出来ないのですが、私の経験上中枢神経を抑制し気持ちを落ち着かせる薬剤以外にいい効果は一切ありませんでした。(私個人の経験です)

ですが、現代ではインターネットの普及により個人でも多くの情報を取得し知る事ができますので、併せて自己主張が出来れば、苦痛の多い副作用に悩む事はないのではと思います。

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都筑裕子

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