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自律(自立)するという事。

皆様こんばんは。

皆様は「自立」と聞くとどのような印象をお持ちになりますか?

仕事が出来る。家事が出来る。きっとそのようなイメージを持たれると思います。

ですが、福祉の自立の定義は少し違って意思決定の事を意味しています。

自分の置かれた環境を理解し、自己主張が出来て自分の気持ちを援助者に伝えられる事を自律(自立)の定義としています。

ですのでALS(筋萎縮性側索硬化症)の方が、身体の動作がなくなっても、眼球運動で文字盤に目線を合わせて文字を伝える事で自分のが何をしたいのか伝える事ができればそれは自律(自立)している状態であるとみなされます。

この意思表示が出来れば、援助者が変わりに援助を行う(身体介護生活援助)事で十分とは言えなくても、自立した状態と言えます。

自立=自分で立つのではなく、
自律=自己管理能力ですね。

自律ができていれば、不適切なケアから身を守る事で虐待を未然に防ぐ事が出来ます。
自身で意思決定が出来れば、援助者の力を借りて外出する事も出来ます。
また、悪質な詐欺などに巻き込まれる確率も少なくなるでしょう。

ですが、日本の福祉の現場へ少し理解が違い「自立」(仕事や家事)が出来る事が先だと思われています。

自立するためには自律が先にできていなければ自立出来ないのです。

自分が何者で何がしたいのか、自分の頭でよく考えて支援者に伝え実現していく過程で多くの成長を経験します。

しかし日本の障害者福祉は、社会福祉というシステム化された枠組みの中で、限られた選択肢の中で行われているため、この自律を育む場面が少ない印象を受けます。

現在、制度改革で選択肢を広げたり色々行われているようなので、進んでいくといいなと思います。
そして障害者手帳という物を手にする精神障害者の方が減って、手帳を取得する事は一生その状態でいる事ではなく、単なる通過点となる未来があるといいなと感じます。

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都筑裕子

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