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アルコール関連障害④

皆様こんばんは。本日は祝日でしたので3連休を楽しまれた方も沢山いらっしゃると思います。

前回のアルコール関連障害③のつづきです。

※アルコールによる酔いの分類について。

①発揚期(0.02〜0.05%)→ほろ酔い状態になり、緊張が解け欲望が表出される。主に上機嫌で多弁になる。作業遂行力や集中力が増すような錯覚が生じるが、実際は注意の持続や反応が低下し、思考も散乱する。

②酩酊期(0.1〜0.15以上)→ろれつが回らなくなり、足元もおぼつかなくなってくる。

③泥酔期(0.2〜0.3%以上→千鳥足になり歩行困難になる。移動や覚醒には介助が必要である。外部刺激にかろうじて反応するが完全な覚醒には至らない。

④昏睡期(0.4%以上)→外部刺激にも反応しない意識障害の状態である。延髄の呼吸中枢の麻痺に至ると死亡する。あるいは意識障害下での吐瀉物誤嚥によりちっ息死する。

※アルコールのアディクション(依存)を抱える家族の病理について。

アルコールのアディクション(依存性)を助長させる行為に家族の病理があります。本人が社会や周囲に多大な迷惑をかけ、あるいは破綻してしまっていても尻拭いをしてくれる家族がいる事があります。
結果として家族が本人が飲酒する事を支えてしまっている(イネイブリング)。又は後始末や肩代わりといった過剰な世話焼きをする事が、その家族にとっての生き甲斐や手応え、存在価値になっている。(共依存の問題)

アルコールのアディクション(依存性)を治療する為には家族が尻拭いをやめ、本人の意思と責任によって断酒する姿勢がなければ、アルコールのアディクション(依存性)から立ち直ることは難しいと言われています。

・尻拭いの具体例→泥酔し暴力を振るう夫から離れずに母親のように熱心に看病をする妻など。

・共依存の具体例→共依存の結果として、自分がいないとこの人は本当に駄目になってしまうという思考に無意識のうちにはまり込んでしまっている状態。

参考、引用文献:一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟編集「精神医学と精神医療」中央法規出版2024年p84、85

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都筑裕子

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