病的なダイエットについて
皆様こんばんは。
暑さもおさまり涼しくなってきましたので、夏の疲れが出ていませんか?お身体ご自愛ください。
人間の体は本当に奥が深く未知の世界です。私達は自分の意志で内臓を動かす事も出来ません。内臓の動きは自律神経が司っていると言うのが医学での解釈です。
私達は「外見」を非常に気にします。(動物は気にしません)ですが、私達は自分の意志で髪の毛や爪を長くする事は出来ませんし、たった3キロ痩せたくてもなかなか痩せることが難しいのが現実です。
この自分の体なのに自分の意志でコントロール出来ないと言う事が肉体の神秘であり、人間が肉体を有した事の課題でもあります。
ですので、現代社会のように多くの場面で自分の意志が反映されなければ、体重をコントロールしたいと言う欲求が強くなる事もよく理解出来ます。
健康的なダイエットは、健康上、美容上、運動上必要だと判断され行われ、結果生活習慣病の予防にもなりとても健全ですが、様々な理由から心身のバランスを保てない時に過度なダイエットをする事により、それが病的なダイエットへと移行する可能性もあります。
健康的なダイエットとは、その人の体に合った回数の食事をバランスよく、よく咀嚼し摂取して、過度な飲酒や喫煙をせず、負荷の多くない適度な運動を行い長期的な視野で体重の減少や筋肉のバランスを整えていく事ですが、これは意外と大変でエネルギーを要します。
ですが、後に摂食障害に罹患するような病的なダイエットがありますのでお伝えさせて頂きます。
※単品ダイエット→リンゴやバナナキャベツなどの低カロリーの一種類だけを毎日食べるダイエットです。確かに体重は減少しますが、長続きせずリバウンドが生じて、長期間続けると栄養不良から心身の不調をきたします。
※糖質制限→糖質となる主食を大幅に制限する事で痩せますが、脳は糖質をエネルギー源としていますので、精神のバランスを欠いたりリバウンドしたりと後に悪影響が生じます。
※短期間のカロリーの大幅カット→1日の基礎代謝に必要なカロリーを大幅にカットする方法です。こちらも一時的には痩せますがリバウンドが生じます。
他には下剤や利尿剤の乱用があげられます。
また、近年では糖尿病薬を使ったダイエットも流行していますが、こちらも上述した極端なダイエットと内容はあまり変わらず、注射する事で食欲を無くす為、鬱になったりリバウンドが生じるなどの弊害が報告されています。
先に述べた肉体の神秘についてですが、私は夜勤で深夜に睡眠せずに7キロくらい歩くと逆に1キロ体重が増加します。(帰宅して睡眠をとると戻ります)また高齢者の方々では、食べる量が極端に少ないのに全く痩せない方も沢山いらっしゃいます。
ですので、体重の増加が果たして食べるものだけで生じているのか?疑問が残る部分ではありますが、未知の世界であるので、この辺で。
Office Assistance
都筑裕子