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アディクションについて②

皆様こんにちは、9月も下旬近くなりやっと涼しくなってきました。

昨日、アディクションを形成する素材として最も知名度の高い精神作用物質と、その種類についてご説明しました。

恐らく、この社会では誤解されていると思うのですが、アディクションと中毒は全く違う状態を指します。アディクションはその物質がなければいられない状態を指し、中毒とは精神作用物質が体内に取り込まれて、意識の水準や知覚、感情などの一過性の機能障害が生じた状態です。(急性のアルコール中毒で数時間点滴した後に体の機能は回復してそこからアルコールを渇望しなければアディクションではありません。私は以前仕事だからお酒を飲んでいただけで現在は全く飲みません。喫煙もしません)

昨日のアディクション①で述べたICD-101では、以下に述べる①〜⑥のうち3つが同時にみられると異存症候群に分類されると定義されています。

①摂取したいという強い渇望何ある。
②摂取行動を統制する事が困難。
③離脱症状の出現
④使用量を増やさなければならない耐性の出現。
⑤摂取せざるを得ない時間や、効果からの回復に時間がかかる。
⑥明らかに有害な結果が起きているにも関わらず、依然として使用している。

この6つの状態のうち3つが揃ったらアディクションを心配されるとよろしいかと思われます。

また、これらの状態と併せてアディクションが形成し始めると摂取したい物質を何がなんでも手に入れようとする「渇望」やその摂取に至るまでの行動「薬物探索行動」が日常で優先されるべき行動より優先されてしまいます。

また物質を入手し使用する事で耐性が出来てしまうとその効果は量を増やさなければ依然と同様ではなくなるため、アディクションを更に悪化させる乱用を引き起こします。(現在では乱用とは呼ばずにしよう障害と言います)

ここまで、精神作用物質によるアディクション形成について簡単にご説明させて頂きました。

次回は、アディクション形成が脳内ではどのように起こっているのかやその予防についてお伝えさせて頂きます。

参考文献:一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟編集「精神医学と精神医療」中央法規出版 2024年

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都筑裕子

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