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アディクションについて③

皆様こんばんは。すっかり秋🍂ですね。
私も本日は少し厚手のニットにしました。秋のお洒落が楽しみですね。

先日よりアディクションについて少しずつ概要を見てきました。
本日はアディクションがどのように形成されていくかについて、またその予防についてお伝えさせて頂きます。

精神作用物質のアディクションの形成に至るまでには、①精神作用物質の性質、②個体側の問題、③環境の問題が複雑に絡み合っているという事が挙げられます。
どなたかが注意を向けている物質が最初は何も感じなくて身その量が増えて行くことでアディクションが形成される可能性がある為、危険性の認識や啓蒙活動が必要だとされています。(ですのでダメ絶対運動については肯定的な側面も存在してはいます)

では、アディクションが形成されていく過程では、脳内の中でどのような変化が起きているのでしょうか。

脳内には中脳から測坐核や大脳前頭葉系に繋がるドーパミン作動性ニューロンが存在しこの部分は脳が快楽を感じた時にドーパミンという脳内麻薬を放出する報酬系回路と言われている部分になります。(脳内麻薬の種類は沢山ありますので後ほどお伝えしていきます)

この報酬系のニューロンが血液脳関門を通り抜けてきた精神作用物質に刺激される事により脳内神経伝達物質であるドーパミンが放出されてそれが快楽として脳内で体験されます。(精神作用物質に関わらず健全な快楽でも放出されます。SNSでいいねを見てもすごく少量放出されます)

このように報酬系システムが働いて、強い快楽が記憶されてしまうと以前にお伝えした渇望が生じます。(脳がドーパミンを求める)

この時の個体側の問題として挙げられるのは、精神作用物質を摂取した時に報酬系システムの刺激の強弱を我々が決める事が出来ないという点です。すごく少量でも強い刺激になりうる事が問題です。

それ環境的な要因があります。物理的に精神作用物質を入手しやすい環境にいたり、強いストレスを抱えている場合なども、健全な生活から離れてしまう可能性がある為、精神の保健や環境の見直しが必要になると思われます。

また、幼少の時からストレスが多い環境で生育され不適切な教育などが行われることにより、自分の存在価値を見出せなかったり、ストレスに強くなかったり、悪質な行為に対して道徳的な判断が一時的に欠けてしまうなどの弊害もある為、自分を大切に労わる事が必要です。

次回は精神的なアディクション、身体的なアディクションなどについて詳細をお伝えしていきます。

参考文献:一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟編集「精神医学と精神医療」中央法規出版2024年

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都筑裕子

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