アディクションについて④
皆様こんばんは。アディクションについての投稿です。
今回は依存の分類(精神依存と身体依存について)に触れていきます。
アディクションは精神依存と身体依存に分けられます。
精神依存とは精神的にやめられない状態であり、その理由は先日述べた大脳の報酬系システムへの刺激を脳が強く要求するためです。
誰かにたまたますすめられた。一回だけの使用のつもりが数回使用するにつれてだんだんやめづらくなっていきます。ですが、精神依存だけでは離脱症状は生じません。(ドラマなどで覚醒剤を使用して薬物がなくなって暴れているような光景を目にする事があると思いますが覚醒剤には身体依存はありませんので間違った情報です)
一方の身体依存についてですが、使用していない人は血中に薬物があると身体の細胞の平衡状態を保つことが出来ないのですが、身体依存ですと体内に常に薬物がある状態ですので、細胞がその状態に慣れています。ですので、血中から薬物がなくなることで薬物の摂取によって保たれていた平衡城田が保てなくなることで、離脱症状が出現する事になります。
こちらも後に詳細について述べますが、精神作用物質には抑制系(ダウナー)と興奮系(アッパー)に分けられます。
強い身体依存を形成するのは抑制系の代表であるアヘン、モルヒネ、アルコール、大麻、バルビツレート(医療法合法)、ベンゾジアゼピン(医療法合法)などでこれらの精神作用物質には身体依存が生じます。特にアヘン系の身体依存は強いです。
逆にアッパー系のコカイン、覚醒剤(メタンフェタミン)、アンフェタミン、LSDなどでは体内から薬物が消えても身体依存にはなりませんが、脳からの指令によって精神依存が強く出現します。
続いて長期使用による耐性の形成ですが、強い刺激のある物質は使用を繰り返す事で体はその量に慣れてしまうため脳が増量を要求します。耐性が強い物質と弱い物質がありますので、後程物質の詳細についても触れていきます。
参考文献:一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟編集「精神医学と精神医療」中央法規出版2024年
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