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ドラッグの国際統制の始まりについて①

皆様こんばんは。本日もすっかり秋で外にいると寒いくらいでした。季節の変わり目お身体ご自愛ください。

「麻薬」という禁断の物質の歴史ははるか5000年前に遡ります。
けしやコカの葉などは植物を直接噛んで食べるなどの作法により体内に取り込む事で痛みや苦しみを緩和する目的で使用されていました。

そしてのちに「アヘン戦争」がイギリスと清の間で没発します。この戦争は、イギリスと清とで2国間貿易を行っていたのですが、輸出する物資の少ない清対して産業革命後のイギリスでは多くの輸出を清へ行っており、イギリスの貿易赤字を相殺する目的で3カ国貿易を行い、当時イギリスの植民地であったインドで製造したアヘンを大量に清へと運びます。

以前より清ではアヘンの摂取は一部で習慣化されていましたが、大量に密輸されるアヘンを使用する人が増加し、多くの国民がアヘンのアディクションを形成してしまいます。

このことにより、清が国内でのアヘンの使用を禁止した事で、1840年にアヘン戦争が勃発します。

また、アヘンの使用についてはかねてより中国人移民労働者の多かったアメリカでも多発しており、その他に買春や賭博なども常習化していたという社会問題があったことと、移民の多いアメリカで白人系の労働者達が自分達の労働を中国人移民に奪われて賃金が下落したことによる恨みから、それまでは不道徳とされて来なかった中国人移民達の娯楽が不道徳として攻撃され始めた事により、アヘンの喫煙が現代社会の麻薬使用の社会的逸脱というイメージを形成する発端となっていきます。

参考文献:佐藤哲彦著「ドラッグの社会学(向精神作用部をめぐる作用と社会秩序)」世界思想者2008年

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都筑裕子

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