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摂食障害が治った状態とは?

皆様こんばんは。

摂食障害が精神障害の中でも異質な障害と思われる背景には「食べ物が普通に食べられて当たり前」という固定観念があるからだと私は思っています。

では「普通」って何なのだろう。と考えた時に、多くの人達が大体似たようなことをする事であり、その普通から外れると異常になるという偏見があります。

ただ、食事に関しては食べないと生きていく事が出来ないため普通に食べられない事がより異質に見えるのでしょう。

では、摂食障害が治った状態とはどのような状態なのでしょうか?
(過食嘔吐を1日に7回繰り返しているANの方が居たとします。(BNと混在していますが)ですが、低体重を保っている場合はANに分類されます。)

ANが治った状態とは、体重が正常範囲内で維持されている事、食生活が規則的である事、生活が体重にコントロールされていない事、生理が規則的にある事を満たす事が医療での治った状態(寛解)になります。

BNの場合だと、過食嘔吐や体重のコントロールに支配されて日常生活が営めないと問題ですが、週に一回、月に2回くらい沢山食べて嘔吐すると気持ちがスッキリする、仕事もプライベートも問題なく営めているのであれば寛解したと思っていいと思います。

そして、医師や病院だけに治療を任せられるか?という疑問ですが、「摂食障害」の著者である切池信男医師はこのように述べています。

「外来や入院治療によりある程度症状が改善しても完治ではなく、その改善された状態を維持させるのは患者自身だからである。摂食障害から立ち直る事は心の成長と密接に関連しており、これを医師または病院だけに任せられるものではない」切池信男「摂食障害」医学書院
2011年p7

先日私の摂食障害がエリクソンの発達段階を段階的に踏んで来なかった為長期にわたってしまった事について述べましたが、この発達は心の部分だけになります。

心の成長をさせる事に加えて、AN、BN共にアディクション化してしまった部分については、カウンセリングですが詳細なアセスメントを行い、内分泌、脳内分泌などの生理学的なアプローチが必要になり、心身共にエネルギーを蓄えた状態にするためには、環境や人間関係の調整、認知の歪みの修正など多岐に渡る視点から因子を分析し仮説を立てて計画を立てて行動に移し、自分を労り愛して、人生の舵自分で取るかくごを持ち自律(自立)
した精神を養っていく必要があると考えています

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都筑裕子

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