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摂食障害(AN)の入院治療の目安とリフィーディング症候群について。

摂食障害(AN)の入院治療の目安とリフィーディング症候群について。

皆様こんばんは。
やっと週末ですね。幸福に週末をお過ごしください。

摂食障害(AN)の状態が続き低体重になる事で入院治療を選択される場合もあると思います。

現在の医療での入院治療の目安は、BMI15から12と言われています。
ですが、長期間飢餓状態にあった体に突然高カロリーの栄養を入れる事で問題が生じます。
この事をリフィーディング症候群といいます。

リフィーディング症候群とは、拒食が続く事で体内の糖が枯渇し死亡やケトン体がエネルギーとして多く利用されるため、そのような状態で急激に糖質を摂ると、血液から細胞内に糖を取り込む時にリン、カリウム、マグネシウムなどのミネラル電解質が一緒に細胞内に入ってしまいます。

そうすると、細胞の中に急に膨れたり水浸しになったりして浮腫(心臓や肺に水が溜まる)が起きたり、電解質異常のため不整脈が起き心停止に至る恐れもあります。このようなことがあるので、飢餓状態の時は少しずつ栄養を摂る事が望ましいとされています。

このリフィーディング症候群を生じさせないように入院治療を行い、ANの方の体重が正常化するケースが認められています。

また、AN方の無月経の要因は心理的ストレスにより視床下部の機能異常をきたしその結果、下垂体-性腺系の機能低下をきたす事により無月経が生じるものと考えられています。

一方のBNについても体重が正常範囲内にも関わらず、無月経や希発月経が認められるケースもあり、その原因として考えられるのは体重変動や心理的ストレス、過食や嘔吐などの摂食行動異常による2次的影響が背景にあると考えられています。

参考文献:切池信男著「摂食障害」医学書院2011年

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都筑裕子

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