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精神作用物質の詳細について。

皆様こんにちは。週末の日曜日いかがお過ごしですか?

先日、アディクションについて④で少し触れた精神作用物質(麻薬、ドラッグ)について、知られている種類やそうではないもの、特に日本ではその作用について誤解されている事もあると思われますので詳細をお伝えさせて頂きます。

※オピオイド系物質→①アヘン系(モルヒネ、ヘロイン)
         合成(ペチジン、メサドン)
         ・作用機序→オピオイドuレセプター
         と結合
         ・精神依存性強い 身体依存性最強
          耐性著名 精神依存の増強著名
         ・乱用時の主な症候→陶酔感、
          呼吸抑制、鎮静、傾眠、縮瞳、
          便秘
         ・主な退薬症候→抑鬱、幻覚、流涙
          流鼻、瞳孔散大、嘔吐、腹痛
          下痢、感冒症状等
         ②拮抗性→(ペンタゾシン)
         ・作用機序→u.kレセプターと結合
         ・精神依存性中等 精神依存性弱 
         ・身体依存性弱い 耐性弱い
          精神依存の増強軽度
         ・乱用時の主な症候→精神発揚
          多幸感、呼吸抑制
         ・主な退薬症候→不安、不眠、発汗
          悪心、腹痛

※中枢神経興奮薬→ ①コカイン
         ・作用機序→カテコールアミン作動
          性神経刺激
         ・精神依存最強
         ・身体依存性無し
         ・乱用時の主な症候→妄想幻覚
          陶酔感、振戦、散瞳
         ・主な退薬症候→反跳現象としての
          傾眠、興奮、抑鬱
         ②ATS(メタンフェタミン、アンフェ
          タミン、MDMA、メチルフェニデー
          ト)
         ・作用機序コカインと同様
         ・精神依存性強い
         ・身体依存性無し
         ・耐性弱い
         ・精神依存の増強なし
         ・乱用時の主な症候→妄想幻覚、
          陶酔感、活力増大、散瞳
         ・主な退薬症候コカインと同様
         ③ニコチン
         ・作用機序→ニコチンレセプターと
          結合
         ・精神依存性中等
         ・身体依存性極めて弱い
         ・耐性著名
         ・乱用時の主な症候→覚醒、鎮静
          食欲減退
         ・主な退薬症候→焦燥、不安
          集中困難

※中枢神経抑制薬→①抗不安、睡眠
         ・バルビツレート
         ・作用機序→バルビタールレスプタ
         -と結合
         ・精神依存性は短時間作用型は強い
         ・身体依存性強い
         ・耐性軽度 精神依存の増強無し
         ・乱用時の主な症候→陶酔感、鎮静
         麻酔、睡眠、運動失調
         ・主な退薬症候→不眠、抑制、振戦
         痙攣、せん妄、発熱
         ・ベンゾジアゼピン
         作用機序→BDレスプターと結合
         ・精神依存性→中等
         ・身体依存性中等
         ・耐性弱い 精神依存の増強弱い
         ・乱用時の主な症候→鎮静 傾眠
          多幸感
         ・主な退薬症候→不安、不眠、抑鬱
         振戦、痙攣
        ②全麻(有機溶剤、エーテル)
        ・作用機序→脳幹網様体賦活系の抑制
        ・精神依存性中等、身体依存性
         や耐性無し
        ・乱用時の主な症候→精神発揚、抑制
         幻想、多幸感
        ・退薬時の主な症候→不安、不眠、
        抑鬱、稀に振戦
        ③アルコール
        ・作用機序は有機溶剤同様
        ・精神依存性、身体依存性強い
        ・耐性中等 精神依存の増強軽度
        ・乱用時の主な症候→精神発揚、抑制
        ・退薬時の主な症候→不眠、抑鬱
         振戦

※精神異常発現薬→①幻覚発現(LSD)
        ・作用機序→セロトニン作動性神経の
         抑制
        ・精神依存弱い 身体依存無し
        ・耐性中等 精神依存の増強軽度
        ・乱用時の主な症候→感覚変容 幻覚
        ・退薬症候無し

これらの他にもPCPやケタミン、フェンタニルなど近年様々な違法薬物が流通しています。
バルビツレート系の代表にベゲタミンがありましたが現在は販売禁止になっています。

ベンゾジアゼピンの代表的なものにロヒプノールがありますがレイプドラッグとしての乱用が問題視されロヒプノールの名称では処方されていませんがサイレースで処方されています。
デパスやレンドルミンもベンゾジアゼピンです。

また薬理学的な分類は同様でもその作用の強弱により合法か違法かが決められています。

参考文献:佐藤哲彦 清野栄一 吉永嘉明共著
「麻薬とは何か」新潮社 2009年

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