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諸外国での摂食障害と日本の摂食障害について

諸外国での摂食障害と日本の摂食障害について

皆様こんばんは。

摂食障害(以下AN,BN)は、ヨーロッパやアメリカに多いとされて来ましたが、「痩身」が女性のビジネスと成功の象徴として世界的に認知されて来た現代では、肥満が美容上、健康上の理由により蔑視されるようになったのは、ヨーロッパやアメリカだけではなく、アフリカ、中東、アジア諸国も同様です。(有病率はアメリカやヨーロッパよりは少ないです)

増加し始めた時期は1980年代頃だと言われています。

日本で初めてその症例(AN)が見られた時期は1956年。腹部膨満感や胃部不快感より食事量が減少しANに至った症例でした。

この時期には文化の発展による「痩身」の普及は一般的ではなかったため、若年であった彼女達の年齢から導き出されたANの原因は痩せ願望等ではなく、成熟する事への拒否反応と考えられていました。(この仮説は現代でも存在しています)

ですが、その後徐々に痩せ願望が認められるANやBNの奨励が報告されるようになっていきます。

1980年代頃から自記式質問紙法による女子学生への摂食行動異常の調査がなされるようになり、ANだけではなくBNの発症例も認められるようになり、研究が進んで行きました。

そして、現代の摂食障害が精神障害であるという精神科医療での診断が下されるようになり、依存性の側面や痩せ願望などの側面が見られる複雑な障害という見方がなされていくようになったのです。

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都筑裕子

参考文献:切池信男著「摂食障害」医学書院2011年

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