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ペニードレットフル

ペニードレットフル

聞き慣れない言葉ですよね。
ペニードレットフルとは19世紀のイギリスで1ペニーで購入する事が出来るホラー小説の事です。

ですが、こちらの作品はそんなに安っぽいものではなく、ジョンローガン監督がshow timeで作成したテレビドラマです。2014年からWOWOWで放送していました。

ゴシックホラーなのですが、私が今までの人生で一番好きな作品です。高額な制作費がかけられて丁寧に細部まで制作されていて当初は長い間シーズン展開する予定でしたが、色々事情が変わりシーズン3で打ち切りになりました。

最近までfuluで配信されていましたがそれも中止になり、DVDを購入したくても翻訳はレンタルも含めて2までで、3を観るにはディスク購入して3のみ翻訳無しで鑑賞しなければならないという不思議。

俳優陣は私の大好きなエヴァグリーンやジョシュハートネット他豪華キャストです。

物語の初めは、イギリスの夜街中に出てくる怪物退治から始まるのですが、これらはドラキュラの手先です。クリーチャーのようなドラキュラを殺して解剖すると皮膚と内臓の間にエジプトの「死者の書」が象形文字で描かれていることがわかります。

何故エジプトから始まるのか?というと、
エジプト創世記の神々であったアメンとアマウネト(性別は現代的に分けてはいますが実際は一対の存在であった)が現世を創世したの地に冥界に帰りその後転生すると、
アメンはルシファーで、アマウネトは「邪悪なる存在」として主人公のヴァネッサの人格の一部になっていたのです。(ルシファーは肉体持っていませんでした)

それで何故かドラキュラとルシファーは兄弟なのです。(ゾロアスター教ではアンラマンユがアーリマンでアフラマズダがルシファーだと人智学では解釈されているので時系列がよくわからない)

物語の概要は、前世で一対であったアメンとアマウネトが、何故が堕天使となりルシファーが地上に堕ちた時に実は1人で堕ちた訳ではなくてアマウネトも一緒であったが、地上では一対になれない事がルシファーになったアメンには苦痛(アマウネトの邪悪さが無いとこの世を闇で支配することが出来ない)であるため、あらゆる手段を使ってルシファーはヴァネッサを追い回すのですが、いかんせんアマウネトの方がルシファーよりずっと邪悪なので(普段は神を信じる聖女を演じている)、魔女を遣いに出そうがドラキュラを遣いに出そうが何を仕掛けてもルシファーはヴァネッサに負けてしまうのです。

ですがヴァネッサには弱点があります。
それは「穏やかで幸福な普通の人生が歩めない」という残念な気持ちです。
ルシファーはここをついてくるのですが、それでもヴァネッサは死闘を繰り広げて勝ちます。

私の勝手な憶測ですが、アメンと一対だったけれど本当は嫌だった。のだと思います。

とにかく内容の濃い複雑な物語ですので、ここで語り尽くせないのですが、

ドラキュラにフランケンシュタイン博士、狼男(ループスデイ)魔女、など私たちが「脚本」としてフィクションの世界でしか知らない怪物や登場人物が出てきて多くの出来事が起こります。

凄惨なシーンもありますし、先住民であるアパッチ族も登場します。
何度観ても全く飽きないので不思議です。

ヴァネッサの願いは「普通に生きる事」なので、身辺で起きる怪奇現象と自分の人生からどのように困難を取り除いていく事が望ましいか神父に相談しに行きます。
耳を疑うような話を聞いた親父は驚きながらも冷静にこう答えるのです。
「君は、普通の人生が送れるとして本当に普通になりたいのかい?」と。

ヴァネッサはその問いに答えられませんでした。
なぜでしょう?

それは、転生した人生でルシファーやドラキュラとの鬼ごっこが無ければ退屈で生きていけない事を知っていたからです。

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