マンジャロの摂取方法がもたらす行為依存の可能性とその他痩せ薬との作用機序の違いについての考察
今回、世間で騒がれていたマンジャロを使用した体験日記を連載して参りました。
マンジャロについて少し驚いた事がありまして、それは「インジェクター」(医療では注射)という形態で自己注射が可能になるという事でした。
何故この事について驚いたかというと、長年の世界的な問題である「麻薬使用」で使用される注射器が主に糖尿病のインシュリン注射に使用されていた物が闇取り引きで麻薬とセットになっていたからです。
現在の糖尿病のインシュリンやマンジャロのインジェクターはロック機能が付いていたり、ボタンを押すとそれ以上注入出来ない、私達が医療で受ける注射の形とは違い悪用されないようになっていますが(他の薬物を逆注入する事ができない)、現在どの程度闇で流通しているのかは分からないけれど、以前のインシュリンの自己注射器は注射器に薬剤を注入して自己注射するものでしたので、注射型の痩せ薬がオンライン診療で販売される事について違和感がありました。
何故私がこのような細かい事に触れるかというと、ある人にとっては「注射」という行為そのものが、大きな依存性に繋がる引き金になりうると感じたからです。
拒食を経験した私としては、拒食の経験はある意味「快楽」として心に残っています。「食べない事が楽しい。幸せ。ずっと食べないでいたい。」
依存性としての側面を持つ拒食では、脳内の報酬系からドーパミンが放出されていますので、快楽状態である事に加えて多動も生じるので、どんどん痩せていきます。
この事と関連して、昨日謝罪で触れた「サノレックス」のオンライン診療販売については少し驚きました。メタンフェタミンと類似した化学構造を持つサノレックスは、中枢神経の視床下部に作用しドーパミンやノルアドレナリンの再取り込みを阻害する事で、食欲を抑制する、少しの食べ物で満腹感を得られるという特徴を持っています。
一方のマンジャロなどのGLP-1はもともとは糖尿病の為の薬剤ですのでその部分の作用についてはここでは割愛させて頂きますが、精神作用物質ではありませんので、血液脳関門を完全に通過する事は難しいが、比較的その構造が緩やかな部分で少量が脳内に移行する事で食欲を抑制しているのではという仮説もあります。
私が体験した拒食の時は食べない事が「快楽」でしたがマンジャロ体験では「食べない事が不快」でした。食欲は落ちます。そして僅かに沸いた食欲が、少し食べるだけで満たされてしまう。体の欲求に従った結果が欲求を満たす事が出来ないという事が、使用を継続する事を簡単にやめる結果に繋がったのだと感じました。
私の肉体と精神が安定している状況で使用した事も理由の一つではあると思いますが、全体的に「不快」だったのです。
オンライン診療でサノレックスを販売している事も本当に驚きでした。
「レクイエムフォードリーム」という映画では、麻薬依存に陥っていく人々の物語が描かれているのですが、エレンバースティンが演じる主婦が肥満外来で痩せ薬を処方されその成分がわからないまま使用を続けていく事で人生が崩壊するのです。(息子が途中でメタンフェタミンとの類似性を指摘します)
絶対保険診療のみにするべきだと思います。
「レクイエムフォードリーム」ダーレンアノロフスキー監督
https://youtu.be/NEKjZSTo0Uk
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都筑裕子